開幕日に響いた「万博いらない」の声
2025年4月13日、大阪・関西万博の開幕日に、令和新選組の共同代表・大石あきこ氏が主導する「万博いらないデモ」が夢洲で開催されました。デモでは「万博やめて福祉に回せ」などのシュプレヒコールが上がり、万博の意義や税金の使い道について議論が巻き起こっています。一方で、デモ自体にも「税金の無駄遣い」との批判が寄せられています。本記事では、このデモをめぐる賛否両論と背景を中立的に整理します。
令和新選組が主導した「万博いらないデモ」とは?
- 日時・場所:2025年4月13日、夢洲
- 主催者:令和新選組・大石あきこ氏
- 参加者数:約330人(大石氏のX投稿より)
- 主な主張:
- 万博会場でのメタンガス問題への懸念
- 万博建設費約2350億円の公金投入への批判
- 福祉や能登半島地震の復興支援への予算配分を求める
デモの様子は、YouTubeの「れいわ新選組 大石あきこチャンネル」で公開されています。
大阪・関西万博2025の開催背景と予算
大阪・関西万博は「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、2025年4月13日から開催されています。会場建設費は当初の1250億円から最大2350億円に増額され、国、大阪府・市、経済界がそれぞれ3分の1ずつ負担することになっています。
この増額の主な要因は、資材価格や労務費の高騰とされています。また、トイレ1カ所に約2億円が投じられるなど、コスト面での批判もあります。
デモへの賛否両論の声
賛成意見(デモ支持):
- 「万博は不要」「税金の使い道として優先順位が低い」
- 「メタンガス問題など安全面の懸念がある」
- 「福祉や災害復興に予算を回すべき」
反対意見(デモ批判):
- 「デモ自体が税金の無駄」「開催日にやるのは非常識」
- 「政党交付金約9億円を受け取っている政党の行動として疑問」
- 「海外からの来場者にとって日本の恥」
税金の使い道としての妥当性は?
デモの警備や交通規制には税金が使われるため、「デモ自体が税金の無駄遣い」との批判があります。ただし、警備は公共の安全を確保するための通常業務であり、デモ自体の開催に直接的な税金投入があるわけではありません。一方で、令和新選組は政党交付金(2025年時点で約9億円)を受け取っており、その活動資金の一部がデモに使われている可能性はあります。
万博か、福祉か──政治的課題の優先順位
現在の日本には、能登半島地震の復興支援、物価高対策、医療・福祉の充実など、多くの政治的課題があります。万博予算(約2350億円)をこれらの課題に振り向けるべきとの意見もあります。一方で、万博推進派は「国際的な信用」「地域経済の活性化」「技術革新の展示の場」としての意義を強調しています。
BuzzTime24からの問いかけ
万博開幕日に行われた「万博いらないデモ」は、単なる抗議運動にとどまらず、「税金の使い道」や「国家の優先順位」を問い直す機会となりました。福祉や災害復興への支援を求める声、国際的なイベントを通じた成長戦略を支持する声──そのどちらにも一定の根拠があります。
BuzzTime24としては、特定の立場に与することなく、多様な視点を届けることを重視しています。
今、私たちが直面している課題は何か。
そして、その解決のために、限りある税金をどう配分していくべきか。
あなたはどう考えますか?
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